滑川の湯(往時の滑川温泉)



 昨日(5日)夜、NHK総合テレビが、吾妻連峰の滑川(なめかわ)温泉を 15分ほど紹介していました。

 私の故郷の温泉の一つなので、懐かしく見ました。

 冒頭は、奥羽本線・峠駅から4キロの道のりを滑川温泉へと向かうマイク ロ・バスからの展望。烏帽子山、ニセ烏帽子、兵子、家形山とつづく県境尾根 が夏の緑色に染まって映し出されていました。撮影地点は、途中で稜線を乗っ 越す萱峠あたりでようか。以前(70年代)は、この区間には、山形交通の赤 い小さなマイクロ・バスが走っていましたが、今は温泉の送迎バスに変わった 様子でした。峠駅で名物の力餅を売っていたお店は、今も健在なのでしょう か。

 滑川温泉の建て物は、本体は昔のままで、斜面に立てた太く古い土台の柱は 時代を感じさせました。お風呂は3つあり、40度の温泉と53度だかの温泉 をブレンドして43度の適温にしているとかで、これは初めて聞きました。お 風呂は、明るい窓のある内風呂と、新しい露天風呂を映し出していました。以 前、家形山からのツアー・スキーの帰りに、客が誰もいない滑川温泉のお風呂 に入れていただいたのですが、そのときの、天井の湯気抜きから粉雪が吹きこ んできた窓のない暗い浴室は、今は改装されたのか、画面には現れませんでし た。雪が吹きこむだけでなく、湯はとてもぬるかったことを思いだして、53 度っていつからの話だろうと思いました。

 湯治客が、まな板できざんでいたミズ(山菜)の茎が、あんまり太いので びっくりしました。今も周囲は、まるで変わっていないのですね。

 ビール会社を退職して、滑川温泉に住みこみで働きながら、周囲を歩いて写 真を撮っている幸せそうな男性が出てきて、うろこ雲の空を美しい写真を示し ていました。

 またお湯につかりに行きたい、滑川の湯でした。

        1999・7・6   野原森夫
 



山の便り、大地の恵み (野原森夫)
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