家形ヒュッテ 

1972年5月13、14日の記録
家形ヒュッテは、1974年まで、
吾妻連峰の家形山の山頂東直下にあった山小屋です。





福島市から望む 家形山

 好天などとても期待できなかったが、低気圧の動きが遅いだろうと甘い予 想で入山。青い五色沼を残雪のあるうちに見たかったし、ヒュッテに泊まる だけでもいいと思っていた。

 残雪は、賽の河原の分岐から10分ほど登ったあたりから現れ始めた。薄 く不安定で、歩きにくかった。ヒュッテ付近やガンチャンでは、80センチ。

 ヒュッテではやはり一人で泊まるのかと怖かった。青白い炎を吹いて激しい 音を出すホエーブス・コンロが心強い。夕刻に同じ市内の高校山岳部のパ −ティ−が入ってきて、にぎやかになった。助かったと思うと同時に、「一人 でヒュッテに泊まるんだ」という出発前からの固い決心が崩れてしまった。

 夜中からヒュッテを揺るがすくらいの風を伴った雨となり、明るくなってもい っこうに降りやむ様子がない。五色沼さえもあきらめて、ポンチョをひっかぶ り、雨水で川のようになった登山道を下った。









山の便り、大地の恵み (野原森夫)
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