会津駒の山頂部(5月2日) 福島県の出身の私ですが、会津駒ヶ岳(会津駒ケ岳)は、まだ登っていませんで
した。吾妻連峰や、尾瀬の山などからこの山を眺めたびに、早い機会に登りたいと
思ってきました。
前の年(2003年の同じ日、5月2日)に、燧ヶ岳から見た会津駒 会津駒に登るには、この郷里の名山に敬意を表して、できれば雪がたっぷりとあ る季節に、テントに泊まって稜線の一夜を過ごしたいと思ってきました。長男(大学3 年)にボッカ役を頼み、3人パーティーでの登山となりました。 ************************** 5月2日 都内・西多摩の自宅(2時57分)車→青梅インターから圏央道、関越道経由、途中
2時間仮眠・朝食→小出インター(6時37分)→六十里越え・只見町経由→桧枝
岐・登山口(9時45分着) 幕営地(5時40分発)→駒ノ小屋→会津駒山頂(6時25分着、同45分発)→幕営
地(7時15分着、撤収、7時45分発)→駒ノ小屋(8時15分)→桧枝岐・登山
口(10時24分着) 5月2日 桧枝岐村の会津駒登山口は、国道の左手にスキー場を見て、すぐ先の橋のたもとにあります。 林道右手の「会津駒へ近道」の標識を目印に踏み跡へ入り、ひと登りで、迂回してきた林道にまた出合い
ました。ここから林道の大きなカーブを回り込んで、登山道の基点となる階段に出ました。 唐松や雑木の林に、ブナが混じりだしたあたりが、標高1200メートル。残雪にときどき のる道が、ついに雪に覆われ始めました。さらに登って、急な雪面をキックステップで越えてか ら、もう土の上にのることはないと判断して、アイゼンを装着しました。
右手の谷の対岸に、会津駒から落ち込む尾根が高い位置に見えてきました。残雪がたっぷり
残っています。左手には、キリンテから登る長く緩やかな尾根も、見え始めました。
標高1600メートル付近で、芽をふくらませ始めたコシアブラ ブナ林に針葉樹が混じる割合が増えました。豊富な積雪量のため、樹木がまばらになりだし、
みるみる視界が開けだします。
駒ノ小屋 やや急な雪の斜面を2度、登り越したところに、駒ノ小屋がありました。14時07分。ゆっくり
登ってきたので、登山口からちょうど4時間かかりました。 山頂下の急な斜面に足がもつれますが、振り返るたびに高度感をます景観に励まされ、えっさ、 ほいさと足を前に上げて、14時22分、会津駒ヶ岳の丸い頂に上がりつきました。 会津駒の山頂は、周囲、みな雪山が連なっていました。
5月2日、会津駒山頂からの燧ヶ岳と、 右に雲に包まれた至仏山。 左端は日光白根山 那須連山は霞が濃く、帝釈山からは姿がはっきりしています。女峰山、大真名子山、太郎山、男体山は さらにはっきり見えます。尾根の途中では層状の細い雲から頭を出していた日光白根山、錫ヶ岳 は、この高さからは山頂部が完全に雲から抜け出ていました。四郎岳がその右に見え、赤城山付近 は雲に隠れて一部が見えています。 燧ヶ岳は、双耳のピークが美しい角度で眺められます。左手の富士山の方向は、モヤしか見 えません。右手に雲の中からピークの一角を現すのは、至仏山。その右手前の景鶴山のトンガリ姿 は、いい目印になります。景鶴山から、平ヶ岳までの間には、 谷川連峰、そして前山として白毛門から朝日岳の稜線が展開するはずです。今日は、どちらも、 雲の間に少し見えているだけ。その背後の苗場山や佐武流山の方角も、 モヤです。ずっと彼方の北アも、今日はもちろんモヤの中です。
平ガ岳(5月3日撮影)
越後駒と中ノ岳(同)
手前、中門岳への稜線の向こうに、未丈ヶ岳(同)
中門岳の尾根の向こうに、丸山とその右背後に、 黒い山頂をわずかにのぞかせる会津朝日岳(5月2日撮影) 西の方角では、平ガ岳が大きい。この山は、周囲が山だらけ。 会津駒から北に伸びる稜線の先に中門岳の高みがあります。この尾根は、少なくとも数メート
ルの積雪が残っている様子で、発達した雪庇が崩壊してブロック状の大きな雪の塊が数個、沢の
源頭に転がっていました。中門岳の奥には、未丈ヶ岳が、西の関越道から眺めたときと同じ形
で、真っ白な三角形の山容で見えます。一帯は田子倉ダム(只見湖)の周囲の山々が並びます。
右に毛猛岳、薄っすらと浅草岳、同じく荒々しい山容なのに丸山があり、丸山の背後には会津朝
日岳の山頂部が確認できました。 北東側には、会津駒から稜線続きの三岩岳が大きく見え、その右ずっと遠景にも、吾妻山、安 達太良山方面にうっすらと山なみが見えました。 湿気が多く気温が高めの条件ながら、北関東と、会越の山々がそろって眺められたのは幸運で した。 山頂から駒ノ小屋までもどって、今度は、南へ大津岐峠方面への稜線をすすみました。適当な
樹林を西側斜面に見つけ、下降して、今日の泊まり場としました。 ![]() 樹林の中のため風が弱く、快適。夜は星空となり、ほどほどに冷え込みました。 5月3日 外が明るくなり、テントの入り口から顔を出すと、越後駒が昨日よりもくっきりと見えていま
す。尾根筋まで登って見ると、燧ヶ岳にも朝の赤みが指しています。
5月3日、少し空気は湿っていたものの、晴天に恵まれました。
大津岐峠から燧ヶ岳へとのびる稜線
朝の雪はよく締まり、シリセードに最適でした。 左は燧ヶ岳、右端は平ヶ岳。 撮影後は、シリセードをまじえて、天場へ戻りました。
桧枝岐のハリギリ 駒の湯で汗を流し、丸屋で「裁ち蕎麦」と「はっとう」(蕎麦と米のもち)を味わい、帰りの峠 道もさんざん寄り道や探索を楽しんで、関越道へ向かいました。 (東京から会津駒に向かう車のアプローチでは、
東北道の西那須野・塩原から会津田島を
経て、桧枝岐に入るのが一般的でしょう。しかし、GWの東北道は相当に混むうえ、都内
の西多摩地方にある自宅からは、浦和に出る首都高が、また混雑がひどく一苦労です。 山の便り、大地の恵み (野原森夫) http://trace.kinokoyama.net 東北の山 Index へ HomePage TOP へ 記事、写真の無断転載を禁じます Copyright (c) Nohara Morio. since Nov.2000 |