春の花と、シドケ、コゴミ、ワサビに会いに奥多摩へ

2007年4月下旬




 この冬は暖冬でした。そして春は、雨が多かったうえに、奥多摩の山では4月 半ばに降雪があるなど、寒暖の差が大きい日が続きました。 春の花と野草の撮影に、幾度も通った林道を使って山懐ろへ向かいました。  4月下旬の山道です。



 



 

 山腹は、満開の山桜と、萌えだした若い葉とで、黄色、桃色に染まり、山の斜 面全体が明るく光っています。日差しが、林床も、谷の川底も照らし出して、春 はまさにいまが盛り。

 山道を登りだすと、スミレの群落がそこここに展開していました。花びらが濃 い青色のスミレ、淡い赤紫色のスミレなどを、じっくり眺めて撮影しました。
 沢のそばには、ツルカノコソウも、薄紅色の丸い蕾を開いて、咲き出していま した。



 

 道は、山側からトゲだらけのクマイチゴのツルが、釣竿のようにしなりなが ら、被さってくるところが続き、進むのに気を使います。クマイチゴは花も、た けだけしい、あるいは、にぎにぎしい姿です。
 何が現れても、久しぶりの山の植物たちです。



 



 

 日当たりがよい谷の駆け上がりの斜面には、コゴミが巻いた若芽を伸ばしてい ました。その傍らには、シドケ(モミジガサ)の幼い芽が、地面から伸びだした ばかりです。
 どちらも今年の初物です。
 花と若芽の撮影にきたのに、ちょっと中断して、野草摘みに切り替えました。いっしょに 来たカミさんは、ヨモギの若芽を摘みだしました。

 峠を越えて、稜線の北側へ。
 源頭の樹林の伐採などで荒れた沢の水際を歩くと、沢床にはワサビの手ごろな株 が葉を広げています。駆け上がりの斜面にはシドケがいっせいに芽吹いて、中には 茎が太いおいしそうなものも混じっています。2人で食べきれる分だけを、摘みま した。



 

 夕食のメインは、野草のひたし。シドケ、ワサビ、コゴミはそれぞれたっぷりの お湯で50秒前後、茹で、冷水で一気に冷やして、刻みました。
 漬けたれは、だし醤油、味噌入りマヨネーズ、柚子胡椒入りマヨネーズの3つの 味です。
 それぞれに個性的な香りと味わい。今年も、春が来たんだと感じとることができ ました。



 



 





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野原 森夫