|
この冬は暖冬でした。そして春は、雨が多かったうえに、奥多摩の山では4月 半ばに降雪があるなど、寒暖の差が大きい日が続きました。 春の花と野草の撮影に、幾度も通った林道を使って山懐ろへ向かいました。 4月下旬の山道です。
山腹は、満開の山桜と、萌えだした若い葉とで、黄色、桃色に染まり、山の斜 面全体が明るく光っています。日差しが、林床も、谷の川底も照らし出して、春 はまさにいまが盛り。 山道を登りだすと、スミレの群落がそこここに展開していました。花びらが濃
い青色のスミレ、淡い赤紫色のスミレなどを、じっくり眺めて撮影しました。
道は、山側からトゲだらけのクマイチゴのツルが、釣竿のようにしなりなが ら、被さってくるところが続き、進むのに気を使います。クマイチゴは花も、た けだけしい、あるいは、にぎにぎしい姿です。 何が現れても、久しぶりの山の植物たちです。
日当たりがよい谷の駆け上がりの斜面には、コゴミが巻いた若芽を伸ばしてい
ました。その傍らには、シドケ(モミジガサ)の幼い芽が、地面から伸びだした
ばかりです。 峠を越えて、稜線の北側へ。
夕食のメインは、野草のひたし。シドケ、ワサビ、コゴミはそれぞれたっぷりの
お湯で50秒前後、茹で、冷水で一気に冷やして、刻みました。
|