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釣りには、一匹も釣れな
い「ボウズ」ということば
がありますが、山菜採りに
は、まず、この心配はあり
ません。野山ならどこにで
も生えているフキがあるか
らです。 秋田県にすむ友人を訪ね たとき、「ちょっと季節は ずれだけど」といって、香 りがすばらしく良い味噌汁 を出してもらったことがあ りました。早春に芽吹くフ キノトウを生のまま冷凍庫 に保存しておいて、一個ず つ取り出しては、花のまわ りの小さな葉をむしってみ そ汁の鍋にパラパラと振り かけるのです。 五月にはいってしまうと 、芽吹いたばかりのフキノ トウは山地でもないかぎり なかなか手にはいりません 。でも、花の茎が二〇センチほ どに伸びてしまったもので も、同じ手は使えますので 、試してみてはどうでしょ う。 これより少し手間がかか
りますが、ごはんやつまみ
にいいのが、きゃらぶきと
佃煮です。 葉柄と同じ方法で、二〇 センチほどに伸びた花の茎を使 うこともできます。先端の 花の部分は苦いので、除く こと。好みで入れる場合も 、少しだけにした方が食べ やすいものです。 苦い花を除くと食べやす
いのは、フキノトウの天ぷ
らの場合も同じです。天ぷ
らには、子どもの手のひら
大の葉も使えます。いずれ
も、油の温度をやや高めに
して、短時間でカラッと揚
げます。 |