カンゾウ




カンゾウ。少し伸びすぎている芽。根もとの白い部分を切り取って食べる

 カンゾウを採りに私が毎春、通うところは、相模湖のへりにある小広い土手です。そ こは、小さな沢が一本、流れ落ち、湿地のように水分が多い場所。カンゾウは大きな 芽をそろえて伸び出してきます。よく成長した、茎の太いカンゾウです。きっと地中の 宿根がしっかり根を広げているのでしょう。この土手は、ニリンソウやウドも多く、4月 初めから半ばまで、楽しんでいます。

 ときどき出かける相模湖や道志の方面はもちろん、カンゾウは、河原や畑のそばの 小川など、いたるところに生え出しています。
 3月26日に居住地の秋留台を歩いたときには、多摩川の河川敷、土手、それ から平井川のそばの田んぼや土手などに、たくさん見つかりました。丘陵地の土手で、 やや太めの茎のカンゾウが見つかったので、今年初めての酢味噌和えを楽しみまし た。
 細い茎のものはいくらでも生えているものの、食べるにいい立派な太さの芽は、なか なかない。ほんとうだったら、地面に緑色の芽を少し出しはじめたところで、土を掘って、 まだ全体が白く幼い伸びかけの芽を採るのがいいそうです。人という字を逆さにしたよ うな、白い、やわらかい芽。
 ところが、週に一度、出かけられるかどうかの生活ですから、なかなか、こういうドン ピシャの芽にはあたりません。それに、こういう芽は、ほんのちょっと頭を出している だけだし、どんどん伸びていきますから、見つけるのがなかなかたいへんです。伸び すぎ(15センチほど)の芽は、緑の葉先を切り捨てて、白い茎の根元を食べます。

 あっさりした野草で、さわやかな味を楽しみます。お湯で1分ほどゆでて、冷たい水に さらして芽の緑色を保ちながら、急いで皿に盛り、酢味噌を添えます。ネギのような香 りと、シャキシャキした歯ごたえ、甘味も少しあります。すき焼き、鉄板焼きなどもおいし いそうですが、まだ試していません。

 夏に咲くカンゾウの鮮やかな黄色の花。一重だったらノカンゾウ、八重だったらヤブカ ンゾウですが、私は芽を見ただけではとても咲く花の姿をいいあてられません。何か特 徴があるのでしょうか。
 東北や北関東には、小ぶりなヒメカンゾウがあります。
                            (2000年4月1日)





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野原 森夫
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