カンゾウの花

2000年7月18日



 ニッコウキスゲが話題になっているこのごろですが、通勤電車の線路脇 の、近縁種の話題も報告させてください。





ヤブカンゾウの花。五日市線多摩川鉄橋の下の河川敷で(7月17日朝)

 7月に入って梅雨が後半となり、アジサイが盛りを過ぎると、通勤電車の窓からは、 カンゾウの橙色の花がポツポツと目につきだします。
 中央線からは、国分寺駅の前後に線路の両側にまとまった群落があります。西 国分寺駅でも、線路北側の法面に、たくさん咲いています。
青梅線では、昭島駅のモリタウン側の小さな線路脇の緑地。

 でも、なんといっても 大きな群落は、五日市線の多摩川鉄橋の秋留台側の河川敷です。ここは、 緑の草むらの中に、鮮やかなカンゾウの花が浮き上がります。

 今年の春、いったいどのくらいカンゾウがあるのかと、河川敷に行ってみました。 株はまだ成長途上のものがほとんどでしたが、場所によってはびっしりと 地面を覆っているところもありました。ただ、花の時期になると、ツタの仲間の雑草 が繁茂して、日当たりが悪くなり、最近では花の数に勢いが足りなくなってきたよう です。

 ノカンゾウとヤブカンゾウは、春の芽を見、食べただけでは、区別がつきません。が、 花の時期なら、はっきりわかります。



ノカンゾウ



ヤブカンゾウ(多摩川鉄橋下)

 花びらが百合のようにまっすぐなのが、ノカンゾウ。八重咲きで、花びらが少し縮れて いるのがヤブカンゾウです。

 多摩川鉄橋下は、ヤブカンゾウの群生地です。でも、五日市線の東秋留駅から鉄橋まで 、秋留台の台地を切り通して伸びている線路際の草むらには、ノカンゾウがたくさん見られます。

 中央線の国分寺駅の前後で線路の南側に群生しているのも、ノカンゾウです。勢力は けっこう拮抗しているのかもしれません。

 線路脇では、街に向かって、いったい、どこまで、カンゾウは生育しているのか。私が 確認した一番、都心よりの地点は、三鷹駅の少し東京よりの線路脇の小さな細い 地面でした。そこから先は高架橋が断続して、線路脇の緑はほとんどなくなって しまいます。

 ところが、山手線の中に入ると、またもやカンゾウの花が見つかります。
 四谷駅から信濃町駅にかけての、中央線の北側の細い草地がまず1ヶ所。
 そして、市ヶ谷駅から飯田橋駅にかけての線路の南側の草の斜面にも、けっこう 何株も見つかります。

 こんど、カンゾウの花を三杯酢や天ぷらで試食する会を、催すことになって います。つぼみがなかなかさわやかな味とか。
 追って、写真とともに、お知らせします。





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野原 森夫
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