桧枝岐のハリギリとコシアブラ

2004年5月3日


 会津駒ヶ岳に登った帰りに、登山道や川沿いの土手で、ハリギリやコシアブラなどを撮影、採取して きました。



ハリギリ。幹に鋭いトゲがあります



同上



同上

 ハリギリ(針桐)は、タラの芽やコシアブラと同じ、ウコギ科の木です。
 高さは20メートル超に育ち、山菜として採取できるのは、せいぜい2メートル内外の若い木に 限られます。
 芽は、生長が早く、開きだすとアクが一段と強烈になるため、開きかけのものを摘み取ります。

 ハリギリと少し似た芽に、トチ(栃)の芽があります。
 こちらはさらに巨木に育ちますが、若い木は、見た目も似ています。



トチの芽



同上

 開きかけた芽の概観も似ていますが、つぼみのときに全体に赤みが強いことと、芽そのもに 強い粘りがあり、白い手袋などで触れると黄色いアクが着いてくることが、ハリギリとの違い です。
 ハリギリは、芽が乾いていて、芽のサヤ(ツボミの外皮)は下部が赤みがさしているものの、 緑色が優っています。また、粘りはなく、芽ぶいて伸び出した芽の色は、美しい緑色です。




 会津駒の登山道は、まだ1、2メートルの深さの残雪がありました。  その雪の重みから解放されたコシアブラの木が、半身を雪に埋めたまま、体を起こし始めて いました。枝の先には、陽光に温められて、もう新芽がふくらんでいます。


コシアブラの芽のつぼみ。会津駒の標高1600メートル付近

 コシアブラは、会津駒の山麓では、まだ時期が早すぎましたが、帰京の途中、只見から六十 里越えの峠道で、10メートルほどに成長した木を見つけ、新芽をたくさん採取できました。
 帰宅して、今年初物のコシアブラの天ぷらをいただきました。



コシアブラの天ぷら

 ハリギリも天ぷらにしました。アクが強いハリギリですが、油で揚げると、そのアクが程よい 苦味と独特のコクに変わります。


ハリギリの天ぷら

 好みもあるでしょうが、天ぷらにしたうまさでは、ウコギ科の中では、私は次の順で好きです。
 1、ウコギ
 2、ハリギリ
 3、コシアブラ
 4、タラの芽

 今年の山菜の時期も、どんどん標高と緯度を上げて、遠ざかり始めています。
 もう一度、山へハリギリ、コシアブラ探しに入りたいものです。





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野原 森夫