夜叉神峠ハイク
1986年10月18日 家族山行(4人)





 上高地や札幌で初雪が降って、10月にしてはやや早い冬型の気 圧配置が2、3日は続きそうだという。これなら、いい天気が期待 できると、3000メートル級の山の新雪を見に夜叉神峠(177 0メートル)をめぎした。

 国立インターから中央高速にのると、丹沢、奥多摩の山やまがく っきりと見える。でも、朝早くにはよく見えた富士山には、濃いも やがかかっている。北岳は大丈夫かな。

 心配したが、長いトンネルをくぐって山梨県側に出ると、山頂の 付近が真っ白になった白峰三山が予想をはるかに超える大きさで、 目の前に姿を現した。間ノ岳がとく に大きく、どっしりと見える。でも、新雪の山頂が見えたのは、こ のときかぎりだった。

 夜叉神トンネル手前の駐車場へ引き返して、昼食をとり、身軽になって出発。 「峠まで50分」と標識にあるけれど、岳彦の足でどれくらいで行 けるだろう。峻二は背中のキャリアの中だ。

 大人が3人並べるくらい幅の広い道で、傾斜は並み というところ。ピッチを上げたいけれど、明人がぐずっておそろし くのろいペースで行く。カラ松、ブナ、ナラの林が続き、いまだに トリカブトなどの秋の花も あって、けっこうフィルムを使ってしまう。峻二は、足もほっペも すっかり冷えきってしまい、途中で気がついてあわててジャンパー で包んだ。

 「すごくいい展望です」と下りてくる人に励まされて、1時間1 5分で峠へ。でも、残念。北岳も間ノ岳も灰色の雲に隠れてしまっ ている。それでも、ぐるっと周囲を見まわすと、あたりは木の葉が 真っ赤に色づいている。それに、峠の真上の空は、青くて澄んでいる 。ひなたぼっこをしながら、秋まっ盛りの峠でおいしい紅茶を飲 んだ。

 下りは、岳彦も別の背負子にくくりつけて、遥子と2人でそれぞれ背負い、38分 で降りきった。峠に降り立ったところで、地元のキノコ狩りの人に出会い 何種類かのキノコをおしえてもらった。







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野原 森夫