守屋山の東峰から、最高峰の西峰へのつり尾根をたどる 守屋山は、南アの稜線が、甲斐駒からさらに北西へと伸びて、諏訪湖の南
西部まで達した位置にあります。標高1650メートル。雪も少なめで、気
軽に登れて、大展望が待っているという評判にひかれて、登ってきました。 東京・西多摩の自宅(7時20分発)車→八王子インター→中央道・談合 坂SAで朝食→諏訪インター(9時58分)→国道152号→杖突峠・登 山口駐車場(10時13分着) 杖突峠・登山口(10時33分発)→守屋山・東峰(11時37分)→守屋 山・西峰(11時57分着、12時33分発)→登路を往復→杖突峠・登山 口(13時37分) 杖突峠駐車場(13時45分ごろ発)車→富士見町・白州町経由→小淵沢 インター→八王子インター→自宅(16時50分ごろ着) 快晴の朝。自宅出発は7時すぎでした。そのうえ、途中の談合坂SAで
1時間余り、朝食休憩をとりました。笹子トンネルを抜けて甲府盆地に入
ると、南アの雪の峰峰がずらりと並んでいます。今日は眺めが期待できそ
うです。 道は、右に林道を見送ってカラマツ林をまっすぐに登っていきます。登り きるとまた林道に出会い、斜めに横断。林内を進んでまた林道に出会い、横 断します。蛇行する林道を突ききるように、道は伸びています。
2度目の横断のあと、くぼ地状の場所に下りていくと「アカエ沢源頭」で
す。幅1・5メートルほどのこの沢を木の橋で渡ります。一帯は春にはザゼ
ンソウが群生する場所だそうですが、今は40センチほどの雪の下です。 この避難小屋には、2003年の1月あたりに、南らんぼうさんが守屋山に
登ったときの新聞紙上の「紀行」が戸板に張られていました。山頂からは、深
田百名山が32座ないし36座、見えるとのこと。そうだったんですか。この
数、正式にはどっちなんでしょう。
避難小屋にくるまでの道々、守屋山の東峰が、けっこう大きく、思ったより
も遠く、見えていました。小屋からはいよいよその尾根筋に取り付きます。新
雪が数センチ降った樹林は、ますます明るく、振り返ると梢越しに蓼科山方面
が見え隠れして、登る元気を倍加してくれます。
八ヶ岳方面。これは西峰から撮影。 手前に見えるなだらかなピークは、守屋山の東峰 (こちらに、実際の肉眼での眺めに近い、大きな画像(196キロバイト)をリンクしています。) 尾根筋に出て、左に明瞭な踏み跡を分け、さらにその先の守屋神社からの道の
分岐を越すと、東峰の山頂です。11時37分着。「うっひょう!! すごい眺
め」。八ヶ岳が荒々しく、蓼科山は丸みのある頂をすくっと立ち上げています。浅
間山、黒斑山をはさんで、車山、美ヶ原、鉢盛山まで、ずらりと雪の稜線がなら
びます。北アは雪雲の中で残念。 この東峰の山頂では、チェンソーを使って山頂の諏訪湖側のカラマツの幹が切り
倒されていました。「眺めがさえぎられないように、倒しているんだ」とのこと。作
業にあたっていた男性2人は地元の方のようでした。
守屋山の西峰の登り 11時57分、守屋山の山頂(西峰)に着きました。北アは相変わらず稜線を
雪雲が覆っています。晴れ上がっていれば、白馬岳までの大パノラマを期待できた
ところでした。楽しみは中央アルプスです。着いたばかりのときは木曽前
岳の尾根しか見えなかったのですが、しばらくして木曽駒も姿を現しました。雲がか
かっていたので確信がもてませんが、ここから見えるのは空木岳までで、以南の山
は、その背後に重なっていたのかもしれません。今日の条件では、その空木岳も、中
腹から下が見えるだけです。(帰宅してから、カシミール3Dで確認したところ、
南駒ケ岳までは主稜線が見渡せることがわかりました。)
西峰山頂直下には内部が1坪ほどの、小さな小屋があります。東峰で伐採をしていた 男性の1人と、登山口をほぼ一緒に出た2人の女性が、小屋に上がってきまし た。「コーヒーを飲んでいかないかい?」とやさしい声がかかりました。小屋の土間 には、火鉢型の丸い石油ストーブややかんなどもあり、おじさんは「年に50回は守 屋山に登るようにしている」と話します。おそらく、天気のいい休日は、ほとんど毎 回、山頂のこの小屋ですごしておられるのでしょう。女性のうち1人は、このおじさ んの奥さんらしい。女性2人は、登山口には軽トラックで乗りつけ、深い長靴で足固 めをして、雪道を登ってきました。軽トラックで登山口に乗りつけた女性の登山者を 見たのは、初めてでした。
西峰の小屋 守屋山は、登りやすいうえに、びっくりするような絶品の眺めが、登山者を迎えて くれる山です。地元で信仰の山とされ、東峰が奥宮と定められているのは、人をひき つけるこの魅力の故でしょうか。日本全国、信仰の山というと、岩場が屹立したり、あ るいは噴気を勢いよく上げて、登る人をひれ伏させるところもあります。けれど、こ んな親しみのある信仰の山もあるんだなあと、思ったものでした。 帰路は、滑り止めにアイゼンを着けて、歩幅も大きく、ぐんぐん下りました。尾根
から樹林に向かう獣の足跡を幾度も見ましたが、登山口で出会った猟師さんらは、「イ
ノシシと鹿を、月に数頭は獲る」と話していました。動物たちにとっては、この山も
また、狩りに追われる場所なのでしょうか。 |