登山口付近からの、黒檜山(遙山望さん撮影) 赤城道路を新坂平の乗り越しまで上がり、大沼への下りにかかると、真っ青な空を背 景に、黒檜山がまだ秋色のままで迎えてくれた。今年2月いらい、短い間をおいての、黒 檜山の再訪。今回は「山の展望と地図のフォーラム」(FYAMAP)が生まれて10周 年記念の、「上州展望名山オフ」として、黒檜山に登る。 大沼の北東側に登山口がある。その手前100メートルほどの車道の左側に、約30台 分の駐車スペースがあり、ここが参加メンバーの集合場所。すでに茨城や長野、そして埼 玉から車でやってきたメンバーが先着し、パッキングなどを始めていた。JR利用で高崎 駅で合流したメンバーも、幹事のFさんの車で登ってきて到着。参加予定の16人が集合し た。 参加者は、
登山口から、こんなふうに急な登り。岩・石だらけ(多摩の岳夫さん撮影) 今日は気温が高めなので、この時期にいつも使う極薄手のポリプロピレンのTシャツに、夏 の山シャツを着た。ズボンも夏用。その下に、この時期にやはり常用する極薄手のポリプロピ レンのズボン下。暑ければ上半身はTシャツ姿にと思ったが、さすがにそこまではいかず、薄 着で寒さも感じず、まったく汗をかかない、登りやすい日和になった。
樹林のなかの登り(山梟さん撮影) 午前8時50分ごろ、駐車場を出発。
きつい登りが続く(松本さん撮影) 後発のパーティーには、どんどん先に行ってもらう。リーダーのわかさん、サブリーダーの WARABIさんらが前後に目配りし、他の登山者のペースをじゃましないように、きわめて模範的な 対応を心がける。おまけに、若手の山梟さんが「こんにちはー!! ごくろうさまでーす!!」と からりと底抜けに明るい大きな声と笑顔で、追い越す登山者に挨拶をする。すごいね、わが パーティーは。16人で登っても、周囲に迷惑どころか、温ったかい風を吹かせているではな いか。 すると、山姿がきちっときまった一人のやや長身の紳士が、私たちを追い抜きざまに「もしか
したら、フヤマップでしょうか?」と声をかけてきた。「エフヤマップ」と呼ばれたのかもしれ
ないが、コバさんらが「そうです」と応じた。その男性は、「 I です。I です」という。おお、そ
の名は、FYAMAPメンバーのMt.Highwayさん(ハンドル名)ではないか。それにしても背筋
をぴしっと伸ばした登高姿は、すばらしいの一言。みんなが I さんとかわるがわる挨拶をかわ
し、同じく初対面の私も「野原です!」と挨拶をした。 途中の休憩をはさんで、急な登りは続く。眼下の大沼は、まだまだ大きい。
寒くなく、暑くなく、快調な登り。私の背中には、改造中の帆布ザック(山梟さん撮影) 標高を上げていくと、下生えはクマイザサだけに変わり始め、これが山頂部まで続く。ミズナラが
多かった林は、ときに荒々しい樹形も混じるダケカンバに遷移し始めた。この山は樹種がやや単
調。火山のゆえかもしれない。
大沼(おの)がずいぶん下になり、全体が見渡せるようになった(山梟さん撮影) 山頂まであとひと登りというあたり、私は、最後尾で松本さんと2人、そんな周囲の眺めを楽しみ
ながら、登っていった。 午前10時30分より少し前(たぶん)、山頂部の尾根に着いた。ここは稜線の縦走コースとの分
岐で、「山頂まで0・1キロ」という道標があった。「やった。登りきったよ。松本さん」と、喜び合
う。いよいよ展望名山・黒檜山の山頂の一角に、飛び出した。
黒檜山の山頂付近から、日光方面が見渡せる(松本さん撮影) 日光の山々がまず目に飛び込んできた。男体山、女峰山、大真名子山。その左に高く日光白根山。手 前に皇海山がにょっきり立ち上がっている。雪がほとんどない、秋の姿。11月なのに不思議な風景 だ。でも思ったよりも空気が澄んでいて、いずれも鮮やかな山容がとらえられるのは、幸運だった。 モヤで眺めはだめかも、と思っていたのに、望外の幸せとはこのことだろうか。松本さんと「すごいな あ」「よかったですね」と声を掛け合いながら、山頂を10時40分ごろに通過する。 多摩の岳夫さんも、山頂からいっしょに展望ポイントへ向かう。 ここから北へ100メートル先の展望ポイントまでは、笹薮を分ける踏み跡をたどる。 どんどんすすむと、ついに燧ケ岳など尾瀬方面が見渡せるようになり、尾根の突端の「展望ポイント」
に着いた。冬と違い、尾根の上(突端そのもの)でなく、その北斜面の裸地が、展望の場所となってい
た。
黒檜山の展望ポイントで、参加者一同、山に見とれる(多摩の岳夫さん撮影) 西に、浅間山が噴煙を上げている。四阿山、草津白根山、横手山も指呼できる。そこから谷川連峰ま
での上越国境は稜線に雲がかかっていた。白髪門と朝日岳から右の山々は見え、8月にたどったナルミ
ズ沢とエボシの谷も確認できた。正面にはどっしりと大きく武尊山。カルデラから突き上げた火山と、
その山容をたとえた人がいるが、なるほどそう見える。
キノコ汁づくりに没頭(山梟さん撮影)
同じく、没頭(WARABIさん撮影)
ま・だ・か・な(WARABIさん撮影)
できあがり(遙山望さん撮影)
さあ、食べよう(コバさん撮影)
コバさん特製おにぎり(海苔が別ラップでぱりぱり)と、きのこ汁(WARABIさん撮影) ここで、コバさんのおにぎりが配られ、多彩な具のおにぎりをぱりぱりの海苔で包み、ほおばるヨロコ ビを味わう。キノコ汁もでき、そしてNさんからはメロンの切り身までデザートとして用意された。み なで眺めと昼のごちそうを楽しむ。これがオフの楽しみ。お茶を飲む時間が不足し、水の計算も多すぎ て、山梟さん、わかさんらが担ぎ上げた水が十分に活用できなかったのは、申し訳ないことだった。
山頂でスナップ(山梟さん撮影) TYFさんが、10回におよぶ黒檜山詣での撮影をもとに編集したパノラマ、およびズームアップの展望写
真も、A4版にプリントして登山口で参加者に配られた。ここには、WARABIさんが先日、撮影したばかり
の美しいパノラマ遠望写真も入っていて、眺めの確認にはこのうえない手引きになった。 11時50分すぎ、展望ポイントを出発。山頂で記念撮影し、南方の展望地点となるお社(祠)に少し
立ち寄って、下降にかかった。 登山口の駐車場に13時15分ごろに到着。 写真を借用した同行者の方々のうち、次の方はHPがあります。 どうぞ、こちらも、ごらんください。 ↓ 山梟さん http://mountain-owl.sakura.ne.jp/ 多摩の岳夫さん http://yamatabi.que.ne.jp/ コバさん(ズッコケさん) http://www.aa.e-mansion.com/~kobafami/ WARABIさん http://homepage2.nifty.com/masaru_s/ /////////////////////////////////////////////////// |