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2001年9月8日 2人パーティー(妻と) ![]() ブナの「巨木の谷」があることで知られる飯山市の鍋倉山(128 9メートル)に登ってきました。巨木の谷に入るには、道がわかりに くく、地元の人の案内が必要なため、今回は遠目に眺めるだけにし、 関田峠の下の茶屋池から、県境の稜線の登山道を往復するコースをと りました。 関田峠から稜線の登山道をたどると、山頂への標高差は150メー
トル。(^^; 7日 9月の7日か、8日、どちらか天気がいい日に鍋倉山に登ることに して、出発しました。 7日は、鍋倉山のふもとの温井の集落に入ったあたりから、雨が落
ち始めました。田茂木池まで上がると周囲が開けて鍋倉山の南東斜面
が間近に見えてきます。 登山道の起点の関田峠では、道路に水柱が立つほどの本降りの雨に
なってしまいました。今日の登山は、断念。下見だけにして、明日の
好天を願って、山道を下りました。 今回はブナの巨木・森太郎(ブナとしては全国第7位ともいわれ
る)の訪問はおあずけになるものの、資料は、この次、残雪期に訪問
するときの、大事なデータになりそうです。 9月8日。朝、宿の窓から青空が見えました。今日は登れそうで
す。 そのころ、車に残った私は、目の前に山頂部に雲がかかった鍋倉山
を見て、カメラを出そうとしていました。ところが、車の中に見当た
らず、家に置いてきてしまったことを知り、がっくりしていました。 関田峠の少し手前にある茶屋池のほとりに、10時前に着きまし た。昨日の偵察と情報収集で、この池を起点に池の南側を周回する散 策路を使って、稜線の登山道に出ようと相談してきました。池のまわ りをたどるこの道は、ブナの木がよく成長していて、歩く楽しみも多 いと判断したためです。 10時13分、茶屋池ハウス前を出発。 池の南西端までいくと、そこにブナの太い木に囲まれた気持ちのい
い広場がありました。周回の散策路を離れ、左手に分かれる踏み跡を
たどって、稜線の登山道に合流しました。 合流地点から黒倉山まで、稜線通しの道となり、やはりブナが中心 の樹林が続くものの、季節風と降雪とで、根元が屈曲した若く、細い 木ばかりになってしまいました。それでも背丈は数メートルはあっ て、ずっと、ブナの木の葉のトンネルは続きます。 道は、稜線(尾根)の新潟県側をおもにたどります。不思議だな、 なぜ、尾根のてっぺんをたどるように道を開かなかったのだろうと、 登りのときに考えながら上がりました。帰りに上から眺めてわかった のは、この県境の稜線にそった断層面で、新潟県側に長い地滑りが起 こった地形になっていることでした。そのため、稜線が規模の小さな 二重山稜地形になっているところが多く、二つの山稜の中間は溝が掘 れて、木が生えにくくなっています。省エネで登山道を開こうと思っ たら、だれだってここをルートに選ぶでしょう。 この区間も始終、きのこが多い道でした。一瞬、シイタケかなと思 わされた若いツキヨタケ、けっこう味がいいムラサキアブラシメジ、 新鮮なハナビラニカワタケ、一番目立つのはUFOがブナの幹にとりつい たようなヌメリツバタケ、誰かに足で蹴飛ばされたセンボンイチメガ サ、きれいなヒメベニテングタケなど。 途中、わずかな切り開きがあって、新潟県側に視界が開けました。 雲とガスとで海は見えませんでしたが、中腹の光が丘牧場と施設の赤 い屋根が見えました。 11時すぎ、黒倉山着。新潟県側は完全に開けています。けれど、
見えるのは、光が丘牧場の草地と、赤い屋根の施設だけでした。 黒倉山からは、短い鞍部を越して、500メートルほどで、鍋倉山
となります。 小さな鞍部からは、稜線が小規模な二重山稜となり、その間の窪み
はぬかるみ、足場が悪い場所です。その区間も短く、そしてルートは
明瞭です。黒倉山から、わずかに16分の行程で、鍋倉山の頂に到達
できました。(11時29分) ![]() 山頂から30メートルほどヤブを漕いで南に下ると、奥志賀の山々
が望める開けた場所があると聞いていたのですが、その方向にも踏み
跡と刈り払いの跡がありました。開けた場所まで降りてみました。も
やが濃く、下方に陽光を反射する千曲川と飯山方面の眺めが見えただ
けでした。 営林署の人たちが作業の合間に休むためにつくったのでしょうか。
ブナの根元に、伐採した枝を水平に並べて、簡易のベンチが設けてあ
りました。そこはちょうど、ブナの木陰になるところ。私たちも、そ
のベンチで温泉の宿で握ってもらったおにぎりを食べ、このときのた
めに持ってきた温泉饅頭をほおばりました。 下降では、またブナの樹林のトンネルを抜け、きのこの姿を楽しみ つつ、ゆっくり降りました。山頂を11時54分発、茶屋池に12時 56分着。 車道を下る途中で、正面にブナの谷が間近に見える場所があるのに 気づいて、車を止めて眺めいりました。ちょうど季節風をさえぎる地 形になっているその谷に、周囲からは頭抜けて大きなブナの木が並ん でいます。谷の上部には、ひときわ背丈があり、肩が張った巨木が並 んでいます。あのどれかが、森太郎(直径190センチ内外)かもし れません。(眺めた地点は、地形図で959メートルの標高の地点が 書きこまれているあたりです。) 今度は、子どもたちとスノーシューかスキーで来れるといいねと話 しながら、山を降りました。 山の便り、大地の恵み (野原森夫) http://trace.kinokoyama.net 上信越 Index へ HomePage TOP へ 記事、写真の無断転載を禁じます Copyright (c) Nohara Morio. since Nov.2000 |