焚火台の自作
2010年5月


  

奥利根の山菜探索キャンプで、試用。水槽は焚火台としては大きめ。
激しく燃やしてもしっかりしています。  




GWのキャンプで直火を使うことができない場所を利用することになり、良い機会と焚火台を作りま した。
 私は、焚火は自然のままで道具なしが一番と思います。しかし、昨今の家族連れのキャンプ場ではそ れは許されず、また自然の場所でも植生保護や後始末のうえで、焚火の楽しみは制約を受けつつありま す。
 こんなわけで、条件次第で対応できる、自作品をつくることにしました。

  

  

 燃焼床(焚火を燃やす受け台)には、家の台所の流し場で使っていなかった洗い槽(ステンレス製、 大きな水槽の一部にセットして使うタイプ)を利用しました。縦45センチ、横35センチ。
 この水槽は10年以上も使っておらず、カミさんが、洗い槽はかえって邪魔で、水切りカゴがれば十 分というので、横流しさせてもらいました。

 工程は次の通り。

1)まず、洗い槽にはゴム栓、ゴムの縁などが付いているため、除けるものは除きました。ゴムの縁は 強く粘着されていて剥がせなかったため、工作に入る前に、卓上ガスコンロを使って焼き切りました。

2)水槽ですから、直径6センチの水抜き穴がやや端に1箇所あります。空気穴には不足するので、水 槽の横に、ステンレス用のドリル刃を使い、直径4ミリ×20個の穴をあけました。

  

水槽は、フレーム材で挟み込み、ボルトで留めています。
このフレームを、支柱のフレームにボルトで留めます。
ボルトは錆びよけにステンレス製を使い、
素手で分解・組み立てできるように、蝶ナットを使用  


  

水槽の横壁にドリルで穴をあけました  

3)フレーム資材は、L字の断面をもつ市販のフレームを購入。
 長さ90センチが4本、四隅の支柱。
   60センチ 4本、うち2本で水槽を挟んで、ねじ穴を切って、固定。
   45センチ 4本。
   45センチの細い平板 2本。焚火台の下段で灰受けなどに使用。
 フレーム部分で、4000円程度。
 燃焼部位付近では、塗装はじきに焼失し、若干錆びますが、肉厚なので、耐久性は大丈夫です。

4)分解して車で運び、現地組み立て方式のため、ネジは錆びず、手で回せることが条件。
 そのため、ステンレスのボルトと、蝶ナットを、必要数用意しました。1組で110円。
 分解しない部分は、蝶ナットではなく、通常のステンレスのボルト、ナットを使いました。1組20 円。
 フレームの接合は、アングルを直角に維持するステイ金具を取り付けたので、ボルト・ナットの総数 は50組を超えました。その3分の1に蝶ナットを使いました。
 この費用は、3000円を超しましたが、現地での分解、組み立ての容易さと、錆びの支障が避け られることなど、ステンレスの利点ははかりしれません。

  

燃焼床(水槽)を取り付ける前の、フレームの状態  

5)以上の材料の組み立ては、ネジ止めだけですので、簡単にすすみました。  高さを条件によって調節でき、やり直しも利くのが、フレーム(アングル)資材の良い点です。

6)燃焼部(水槽)の上には、焼き網、鉄板、パエリア皿、鉄鍋、等々を高さを変えながら設置しなけ ればなりません。
 そこで、以前にベランダを分解したときにとっておいた、アルミ製の角棒を切断し、ディスク・グラ インダーで切り込みを入れて、ネジ穴を開け、フレームの両側にネジ止めしました。
 ここに横方向に、残りのアルミ棒、ないし鉄筋の鉄棒を渡して、アミや鉄板などを載せます。

7)ステンレスの水槽の底には、灰受けと空気の流れの確保のため、100円ショップで穴あきの水き りトレイ(ステンレス製)を2枚入手して、敷き並べました。
 さらに、市販の焚火台の部材として売られている、頑丈な鍋置き台座と、太いステンレス棒を溶接し て作られた頑丈な焼き網も、追加購入しました。
 ユニフレーム ファイアグリルヘビーロストル ステンレス製 2200円。
 キャプテンスタッグ ロストル  スチールの太い棒製    880円。

  

下段には植生保護のため、鉄板を載せたり、廃物利用の小鍋を灰受けとして載せたりし ます。この鍋の場所・真上に水槽の穴が開いており、ネットでふさいでいます。  

 総費用は、本体部分が8千円、追加の鍋置きなどを加えると1万1千円。
 焚火台は、本体が4000円〜1万6000円程度で市販され、追加の道具を加えると、もっとも人 気があるものでは2万数千円にもなります。
 私の焚火台は、全部そろえて、やや安かった程度。収納性は市販品に劣ります。
 水槽部分とフレームの一部だけを現地に持ち込んで、簡易な焚火台、炭火コンロとして使うことも可 能です。

 
  

  

 いきなり本番の、2回の山菜採りキャンプで使用。
 現地へは、4つの部位に分解して、持ち込みました。組み立てはネジ止めで簡単。
 ステンレス水槽の耐熱性が不安でしたが、強火の焚火を続けても、しっかりしていました。
 しかし、炎の真上に渡したアルミ支柱は、大きく曲がってしまいました。ここは、鉄筋の棒を使うの が、武骨ですが、一番いいようです。

  

鉄板を載せて、スペアリブを焼いています。
写真で鉄板の下に横に渡しているのが、アルミの支柱。熱で大きく曲がりました。
鉄筋(鉄棒)を代わりに使う予定です。
アルミの支柱を支えている両脇の金属支柱(最上段)も、ここだけはアルミ製ですが、
強く熱せられないため、これは曲がりませんでした。  


 少人数のキャンプの場合は、水槽部分だけを持ち出して、現地で石などと組み合わせて使用したいと 思います。

  

ラムを焼いています。  




     TOPへ


 山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
http://trace.kinokoyama.net/