タマゴタケと、その料理



 タマゴタケは、キノコの命名のなかでも、なかなかどんぴしゃりの名づけ方 だと思っています。
 タマゴタケが、カサを伸ばし、広げる前。まだ地面に半分以上が埋まって いるころ……。地面の上には、白い殻の卵のようなものが、顔をのぞかせてい ます。この時点で、卵を掘り出して、ナイフで縦に裂くと、ちょうどゆでたまごのように 中心に黄身(形はややキノコ型)が入った、本物そっくりの構造と色を見せて くれます。

 そして、白い殻の部分、実際には少し肉厚でやわらかいのですが、その殻 の上部に縦に割りこみが入って、真っ赤な「頭」が顔をのぞかせます。
 右の写真は、その「頭」(カサになる部分)がどんどん伸びてきたところ を、子どもが見つけたもの。驚いたことに、このタマゴタケは、摘まれてからも 2時間で2,3センチも頭を伸ばして育ってきました。



 食べごろに成長した、新鮮なタマゴタケです。富士山で撮影しました。
 タマゴタケは白樺混じりの林や、若いモミの林が大好きです。富士山には、麓か ら2合目くらいにかけて、モミの植林地があり、タマゴタケがたくさん採れます。






 さらに成長すると、カサは雨傘をより平らに広げたように、 大きくなります。
 これは写真は小さいですが、カサが13、4センチはある、成長した タマゴタケでした。モミの木の根元で撮影。

 ここで、タマゴタケの料理を2品。
 タマゴタケは、裂いて、網焼き、鉄板焼き、スープの具など いろいろな食べ方ができます。茶碗蒸しにも合います。
 色合いを楽しむたべかたを2品。これは、1999年9月に富士山で いっぱい採れたタマゴタケで、作ってみました。

 最初のは、タマゴタケのピザ。ナス、ベーコン、ピーマンといっしょ に焼きました。「タマゴタケって、けっこう料理の役に立つんだね」 (長男)、「もっとタマゴタケをどっさり盛った方がうまいね」(妻) との声がかかり、この写真のとは別に、翌朝もまた焼くはめになりまし た。





 2番目は、タマゴタケとレタスのサラダ。
タマゴタケは、汁の中で調理すると、色が落ちてしまいます。 これは、色を楽しむために、タマゴ タケをゆでずに焼いて、裂いて和えました。フレンチ・ドレッシングに よく合いました。




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山の便り、大地の恵み (野原森夫)
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