雪と紅葉の奥利根・ブナの山

1993年10月29日 母と





雪の中で、凍ったナメコ

 天候不順の夏のあと、上信越の山岳部には10月24日に、まとまった降雪があった。母 と2人で午前4時前に西多摩の自宅を発ち、6時すぎにはいつもの「ブナの山」の山麓に着いた。
 雪で、3日間ほど道路は通行止めになっていたし、周囲の山はすっかり冬景色。走りあがる 車はわずかだった。こういう条件だと、少なくともまるまる1週間近くは、きのこ狩りの人は 山へ入っていない。ナメコはきっと、のびのびと株を大きくしていることだろう。

 登山口で、装備を整える。登山靴、スパッツを付けて、手には 厚手の手袋をした。母には、車の周辺で待ってもらうことにした。
 積雪は20〜40センチ。登山道そばの倒木にナメコの 固まりを見つけた。少し登って、またひとかたまり。倒木には雪がかぶっていて、しかもやや 固まり始めている。手袋でその雪を除けて、幹を出すと、ナメコの幼菌が凍ったまま、顔を のぞかせた。
 倒木と地面の隙間の部分は、きのこが生え出しやすいところだが、ここは20〜30センチの雪 におおわれている。雪をかき出して、今度は凍っていないナメコを追加した。

 林道近くでは、根曲がり竹のヤブがすべて雪に押しつぶされていて、どこでも歩き回ること ができた。ここで、遠目にも見える立ち木のブナの根元に、傘を広げはじめた大きめのナメコ が固まっているのを見つけた。
 採ろうとしたら、指に力を入れても、びくともしない。がちがちに凍っている。鉈を出して、ていねいに 木からはがした。

 車まで下降して、今度は雪の車道を少し登る。左手にいい倒木があるのを見て、 母と2人で登ってみたら、太い倒木にナメコがずらりと付いていた。ムキタケも、いっぱい。2人で 歓声を上げながら、ナメコを大事に摘み取った。

 この日の収穫。ナメコ2キログラム。エノキダケ3株。ムキタケ・ブナハリタケはいっぱいあったのを 0.5キロずつ。チャナメツムタケ10本余。




きのこ フィールド Index へ


菌界に分け入る きのこ探索図鑑


山の便り、大地の恵み (野原森夫)
http://trace.kinokoyama.net/





>