瑞牆山 きのこ狩りと登山

1991年9月30日
家族4人(長男9歳、二男6歳)


 きのこ狩りに行くのか、山へ登りに行くのか、今度も分けるのが 難しいような山行になってしまった。
 瑞牆山は、ふもとにきのこ狩 りに訪れたことはあったけれども、山頂をめざしたのは初めて。百 名山の山が、秋の休日、晴天の日にどれだけ混むのか、あまり考え ないで行ってしまい、人の多さに面食らった。ミズナラやカラマツ 、ツガの樹林は美しく、空天に突き出したような山頂の岩峰は気持 ちがよくて、人をひきつけるものがある山だと感じた。

 午前5時、車で立川市の自宅(当時)を出発する。甲府盆地からは、晴天 の空に白峰三山が美しく眺められた。双葉サービスエリアで1時間 休んで、朝食。
 7時25分、須玉インターで中央道を下りて、山間の車道を登る 。途中、黒森の手前に、赤松まじりの林があり、車を止めてきのこ を探す。急な斜面だが、木漏れ日の下で、感じがいい。サクラシメ ジを数本見つけて近寄ったら、数本どころか曲線を描いて、何十本 も生えだしている。時期もちょうど良くて、ここだけで大きなポリ 袋が1個半も埋まってしまった。キシメジも追加。



サクラシメジ

 9時17分、瑞牆山荘前の登山口から登りだす。
 カラマツの林が続き、ハナイグチがあちこちに生えだしている。 道を右へ左へそれながら、きのこをカゴに入れつつ、登る。ミズナ ラの林も混じり、きのこの種類もぐんと増える。アイシメジ、ミネ シメジなども追加した。
 1時間で富士見平小屋の前に出たときは、カゴはずっしり重くな っていた。小屋にカゴの1つををデポして、瑞牆山の山頂への道を たどる。明るい針葉樹の林で、林床には苔が生え、気持ちがいい。
  沢を渡って、急な岩場をたどると、山頂は近い。ベニテングタ ケの立派なものが、登山道脇にあり、登山者の注目を引いている。



富士見平から、瑞牆山の山頂へ向かう、美しい樹林の道

 12時15分、山頂に着く。岩場の山頂は、人がいっぱいで、ご 飯の場所を確保するのにたいへんなほど。30人はいるだろうか。 ガスが立ち込めていた空が、晴れ上がり始め、足元や周囲の岩稜が 視界に入ってくる。瑞牆山というのは、なかなか独特な岩山だ。も っと晴れていれば、眺めもすばらしいだろうと思う。

 13時すぎに下山を始める。
 人が次々と登ってくる。二男がばててきたが、最後の踏ん張りで 頑張る。富士見平小屋からは、登山道脇の林の中をたどって、きの こをさらに追加。4時すぎに、瑞牆山荘前におりたった。

 きのこはサクラシメジがなんといっても大漁だったけど、ハナイ グチもかなりの量。登山道を少し上がったあたりからは、きのこを 採る人がほとんどいずに、「それ、食べられるの?」などと聞く人 ばかりだったのも、不思議だった。車道沿いには人が入るが、登山 道には登っていかない。登山道沿いは、きのこ狩りにはいいフィー ルドだった。
(1995年ころからは、瑞牆山への車道はきのこ狩りの人がぐん と増えている。)




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山の便り、大地の恵み (野原森夫)
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