|
道具の話 その1
奥利根・ブナの山でナメコを採る きのこは、地面や木の根元にばかりでなく、幹のかなり高い場所にも
生えます。 奥利根のブナの山の林に通いだした90年代。枝が高いところにしか
なく、表面が平滑なブナの幹は、とても登ることなどできません。その朽ちた
木の幹に、きのこはいろんな種類が生え出してきます。ナメコ、ムキタケ、
ヒラタケ、ブナハリタケ、ブナシメジ……。 そこで、到達した結論が、このジュラルミン製の伸縮式ポール。長さは1.2メートル に縮まり、伸ばすと4段式で4.5メートルほどになります。 私の背丈と伸ばした腕の長さも入れて、6メートル以上の高さでも、届く勘定。 それでも、ブナの幹のきのこ にはまだ不足です。が、金属製だけに、先端につけたブレードを使って、 力を入れてきのこを削ぎ落とせます。それに、意外に軽量で、腕に楽です。 実は、このポールは、いろいろな団体が集会などで使う旗を立てる、旗ざおなんです。 きのこの写真撮影のときには、このポールを立ち木にくくりつけて、ストロボを固定する一本スタンドにもなります。 瑞牆山から乙女高原への舗装された林道を走っていたときに、道の脇にヌメリスギタケ
(モドキ)が生え出した木がありました。道路の脇の段差の地面から幹を伸ばしている
木で、きのこは高さ5メートルほどに、何ヶ所かに分かれて生え出しています。道路が高い
位置にあったので、十分にこのポールで届きました。 |