クリタケ    

担子菌亜門 真正担子菌綱 ハラタケ目 モエギタケ科 クリタケ属  栗茸




武尊山 2002年10月下旬 

 木の名前をつけたきのこは数多いですが、実際にはナラタケやエノキタケ、シイタケなどのよ うに、きのこの名前に関わりなく様々な樹種にすみつくのが普通です。それなのに、どうして楢 、榎、椎の木などを名前に冠したのか? きのこの名づけ方の不思議なところです。

 そんなきのこのなかで、クリタケの場合は、姿が栗の実のような色合い、形であることから名 づけられたと思います。これは、山でこのきのこに出会えば「なるほど!」と一目瞭然です。
 そして、このクリタケも、やはり、雑木林やブナ林などで、いろいろな木にすみついています。
 きのこには、樹木の幹の繊維のうち、赤い部分を分解して残骸が白い色になるタイプと、繊維 の白い部分を分解して、残骸が赤く変色するタイプがあります。
 前者はナメコ、そして後者はクリタケが、その代表です。この2種は同じモエギタケ科なのに 、「食性」がまるで違うようです。
 私は、秋になる前の時期、夏の盛りの時期に、沢に入ってブナの倒木を見つけたりするときな ど、幹が白いブナにはナメコが、赤い幹の倒木にはクリタケなどが生え出すのかな? と想像を めぐらせています。

 クリタケは、「クリタケご飯」や「煮物」に良い出汁がでて、歯応えも楽しめます。
 ヒダが紫色に変わり始めた古いものは、雑味と臭みが出ます。

特徴
 若いクリタケは栗のような傘をつけて、束になって生えだします(束生)。若い傘には、蜘蛛 の巣状のわずかな綿毛がつくことがあります。茎はクリーム色ないし白。ひだは直生あるいは湾 生し、若い時期は白あるいはクリーム色。古くなったひだは、紫や茶色にくすみます。
生え出す時期と場所
 10月初めから11月。広葉樹の朽木、切り株の根元。地表を這う木の根の表面。



小菅村  標高1200メートル 



10月中旬 奥秩父 

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菌界に分け入る きのこ探索図鑑

 
山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
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