ヒメヒガサヒトヨタケ    

担子菌亜門 真正担子菌綱 ハラタケ目 ヒトヨタケ科 ヒトヨタケ属
姫日傘一夜茸




山梨県小菅村  10月中旬 

 きのこには、「○○○カサ」というものが幾つかあります。これらにたいして、「日 傘」という名前のきのこも何種類かあり、こちらは前者にくらべ、色合いと形がなるほ ど日傘を連想させ、繊細、そして可愛らしいきのこ達がそろっています。
 それらのなかで、ヒメヒガサヒトヨタケは、日傘らしさ、気品、繊細さ、愛らしさで 、もっとも秀でた容姿のきのこだと思います。
 ほとんど同じ大きさ、姿をした仲間にコツブヒメヒガサヒトヨタケがあり、肉眼では 本種と判別がつかず、胞子の大きさなどからだけ見分けがつくそうです。漢字で書くと 、「小粒姫日傘一夜茸」。きのこの世界は広しといえども、これは最上級の命名の一つ ではないでしょうか。

 ヒメヒガサヒトヨタケは、ヒトヨタケの仲間で、古くなると黒ずんで液化して消失し ます。しかし、液化までは「一夜」の命ではすまず、数日もかかり、しかもその間に「 日傘」はしだいに薄くなって、透かし見えるほどになるのだとか。
 私が、長野の雨飾山で撮影した写真のものも、日傘が透けて見え始めていました。美 しいきのこと思いました。

 傘には放射状(扇状)の線が入っていて、これが日傘を連想させます。傘の真ん中に は薄い茶色の円形の色が入っていて、この部分は浅くくぼんでいます。傘の直径は4セ ンチから6センチほど。くらべて柄は細長く6センチから8センチくらいあります。
 ひだは疎らです。
 初夏から生え出すとのことですが、私が出会ったのは秋でした。



 



 

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