富士山のショウゲンジと、料理

2000・10・1




ショウゲンジのシロ。15本が写っています

 10月1日、また富士山に行ってきました。
 今度も、昼に帰宅するという行程でしたが、富士山はとにかく近 いので、ゆっくり樹林の中を探索してきました。

 例年、10月初旬は、富士山のきのこ狩りが最後の山場を迎える 時期です。ショウゲンジやマツタケの生え出すラインが、0合目 にまで、下降してきます。
 きょうは、このあたりと、林道を2合目あたりまで探索して きました。林道では、上に登ると、もうカラマツは紅葉が始まって いました。
 きのこ狩りの人出も最高潮で、この林道とスバルラインの入り口 までのあたりで、5、60台の車はいたと思います。
 ときおり日が差す程度の天気で、ガスに包まれたりして、展望は ほとんどありませんでした。

 午前7時ごろ、まずは赤松が 中心の林へ入りました。前日にも相当人が入っていたようですが、 道からずっと奥へと入りこむと、ショウゲンジ(コムソウタケ)が ぽつぽつと見つかり出しました。
 いっしょに行った妻が、少し離れたところで呼んでいるので行っ てみると、ショウゲンジが7,8本、ひとところにまとまって生え 出した場所がありました。「おお、これは写真に撮らないと」とカ メラを用意しながらよく見ると、松葉を持ち上げて、まだ何本もの ショウゲンジが頭を出そうとしています。
 ここだけで15本も採れ、1時間半ほどで若い生きのいいショウ ゲンジがポリ袋に半分ほども採れました。
 去年の富士山は、この一帯ではショウゲンジが少なかったので、 2年ぶりの大漁です。あと数日は、時期が続く様子です。やはり去 年は少なかったアミタケもけっこう見つかり、ヌメリササタケの類 種(マルミノフウセンタケにも似る)も8本、そしてムラサキツバ アブラシメジモドキも採れました。

 場所を、林道に変えて、2合目の上まで上がりました。登る ほどに木の葉が色づき始め、季節をどんどん早く回転させているよ う。ブナ、カラマツ、赤松などの混じった樹林に入りました。
 この時期に盛りとなるチャナメツムタケの場所に行きましたが、 今年は早過ぎたようです。ムキタケなどもまだ。ハナイグチは、こ の標高では終わりの時期にさしかかり、いたみはじめたものしかあ りません。ここではナラタケ、キノボリイグチなどを追加。



ナラタケ

 下に戻って、2合目の下あたりで、カラマツの林に入り、ハナイ グチやナラタケを追加しました。ここでも、私は大きな当りはなく て、妻が元気のいい、おいしそうなナラタケの株を見つけ、私に 「カメラ、カメラ」と声をかけてきました。
 前回(9月15日)同様、なかなかこちらにツキがまわってきま せん。

 私が見つけたいいきのこは、ニカワハリタケ(ネコノシタ)で、 ゼラチン状の透明なきのこ。猫の舌のように、下側に針状のざらざ らがついています。

 ともかくこの日も、ショウゲンジの大漁に助けられて、クーラー ボックスが8分目ほどきのこで埋まりました。
 ショウゲンジは、食べきれなくて、オリーブ油漬けとしょう油漬 けを計4瓶、作りました。



ショウゲンジとベーコンのにんにく風味オリーブ油いため

 夕食は、さんま塩焼き以外は、きのこづくし。
 ショウゲンジとベーコンのにんにく風味オリーブ油いため(イタ リアン・パセリを香味に)
 きのこ汁(ショウゲンジ、ナラタケ、アミタケ、ハナイグチ、ヌ メリササタケ、アカモミタケ、ムラサキアブラシメジモドキ、キノ ボリイグチ、ねぎ、味噌)
 ショウゲンジのしょう油煮
 ニカワハリタケのレモン・シロップ漬け(デザート)

 ショウゲンジは、すき焼きなど和風に合いますが、今回は洋風に 炒めたショウゲンジが、好評でした。
 オリーブ油漬けをつくったので、ピザ・トーストや野菜サラダな どに、いろいろショウゲンジは楽しめそうです。

 いよいよ今年のきのこ狩りも、秋の終わり、そして初冬のきのこ に向かって、後半に入ってきます。




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