秋本番の奥秩父きのこ探索 ブナシメジ    

2008年 秋


          

林道から、標高1700メートル余りの尾根と谷筋で、きのこの探索と撮影。人が入った形跡はほとんどなく、自然のままの更新に任せている森です。
 この森はツガ、モミなどの針葉樹とブナ、トチ、コナラ、ミズナラなどの広葉樹が混じり、倒木が多く、ヤブが少なめで比較的行動しやすい。前に探索に入ったときのGPSデータ(どこで、どのきのこに会えたか、ウェイポイント入り)を、持って入山しました。今回も、まったく人に会わない、探索でした。
 いろんなきのこに出会えたので、今回は写真を紹介します。




林道から森へ入る。GPS用の地図を準備



秋も深まって、チャナメツムタケがいっぱい生え出していました。ナメコに似て、野生的な味わいがあります。



幹にからむツタウルシが秋本番を告げる



仲間のキナメツムタケです。写真では白味が出ていますが、地は黄色味がかっています。これも、チャナメ同様おいしい。2年前と同じ一帯に群生していました。20本ほどだけ、いただいました。



フィールドの写真。こんな平坦な場所は少なく、全体に急な登り、沢、ヤブなどもありますが、足元は歩きやすい。落ち葉が枝にぶつかりながら落ちる音が、意外大きく、ひっきりなしに聞こえます。



倒木についたきのこの撮影。蚊やブユがいなくなり、楽になりました。



カベンタケ。いっせいに生え出していました。食べられるきのこと、されています。
しかし、酷似したきのこが2種類はあり、カベンタケであるか否かは、顕微鏡判断が必要。



カンバの太い落ち枝に、カンバタケ。固くて食べられません。頭上を見ると、立派なダケカンバがこのきのこにいっぱい取りつかれ、枯れかかっていました。



ブナの倒木に、ムキタケ。おいしい出汁がでます。取りきれないくらい出てくるので、食べる分だけいただきました。



右は、ヌメリスギタケモドキ。これは、少しえぐみがあるものの、ナメコ的味わい。焼いてもおいしい。ちょうど、時期でした。左の大理石模様があるのは、野生ではたまにしか出会わない、ブナシメジです。一帯の倒木に見られました。



ブナシメジのクローズアップ。光が当たる場所ではこういう色ですが、日陰ではほとんど白い色です。味は、市販のものと変わりませんが、姿はずっと大きくなり、美しい! 日陰が好きなきのこです。



ニカワハリタケ。さっとゆでて、レモンシロップに漬けると、すぐたべられるデザートに。



今日の大物! サンゴハリタケが朽木の高さ6メートルのところに!! 遠目には小さめに見えたのですが・・・。



2本の枝をシュリンゲで縛ってつなげ、高い位置のサンゴハリタケに伸ばす。サンゴハリタケは図体は大きくとも、たった一か所の柄で木にしがみついていますから、そこをカットしてやります。



サンゴハリタケ。手元で見ると、大きい。



サンゴハリタケ。歯切れがよく、温和な味で、和・洋・中華、なんでも合います。今夜は何して食べよかな。




ところが、下りにさしかかるや、ずっと大物が目の前の倒木に堂々と生えていました。食べる分はすでに取ったので、撮 影だけ。指しわたし25センチ以上、立派。初めてみる大きさです。しかも、鮮度抜群。



クリタケです。すでに今夜のメニューは決まっていることもあり、今日は、撮 るだけ。若い摘みごろのものが、けっこう見られました。



真白のブナハリタケ。しかも匂いが弱い。とりつく樹種によっても、香りの出方が変わるのかな。カラッとフライや、炊き込みご飯向きです。



家に帰って、チャナメ、キナメ、ブナシメジ、ムキタケ、ヌメリスギタケモドキなどできのこ汁。酒と醤油のみ入れて、きのこの出汁を楽しみました。



サンゴハリタケは、鶏肉や野菜と煮物に。昆布を入れています。このきのこはよく出汁を吸い、とてもおいしい。



きのこ汁。



きのこ フィールド・レポート

菌界に分け入る きのこ探索図鑑


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野原 森夫