トチバニンジン      栃葉人参   

 ウコギ科 トチバニンジン属   


 *****8月中旬    奥秩父*****

 日が多めに差し込む林内で、トチバニンジンは目を惹く存在です。
 花茎がすくっと40〜50センチほどに伸び上がります。その先端から360度の方向に小さな花を突き出します。球形の花序で、ピンポン玉より一まわり、二まわりほど大きな球形の花の集合体。
 夏には、球形の花序の、一つ一つの花に、小さな赤い小さな実がつきます。全部そろえば、赤い実が球形に並ぶ・・・。そこまで完遂しきれなくとも、それはそれで、ひと目を惹く姿に。
 髪飾りにそのままなるような自然の造形です。  ウコギ科といえば、ウコギ、タラの芽、コシアブラ、ハリギリなど山菜のヒーローが属する名門。トチバニンジンの芽生えも、4、5枚の葉を輪生させて、コシアブラの若い苗にそっくりの姿です。
 この葉を、やはり葉が輪生するトチに見立て、漢方薬に利用する地下茎を人参に見立てて、トチバニンジンの名前がつけられました。



*分布      北海道、本州、四国、九州。山地の日が差し込む林内。
*花期      6月から8月
*仲間      
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 漢方薬といっても、根には毒物となるサポニンを含んでいますから、食用に扱うのは注意。ウコギ科では変り種といえます。
 根の節くれだった姿から、チクセツニンジン(竹節人参)の名前もあります。 
      

5月下旬  日光市    
      

7月上旬  奥秩父    
      






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野原 森夫