トチノキ     


トチノキ科 トチノキ属  栃の木 




5月中旬 奥多摩 

 秋の山に入ると、林床にトチの実がたくさん散らばっていることがあり ます。風がある日など、枯葉の上にボトンと落下する音に、頭をおさえて 冷や冷やさせられることも。去年、信州北部の雨飾山の麓できのこの探索 をしたときも、頭上が心配になるこういう場面がありました。

 トチは、樹高30メートル、直径2メートルというトチの巨木に育つこと も珍しくはありません。北海道南部から九州まで全国各地に分布し、5月 初めの芽吹きの季節のトチの眺めは、山歩きの楽しみな景色の一つです。



5月中旬 奥多摩  



5月中旬 奥多摩 

 ホウノキでは、1本の枝先から、直接、数枚の葉が開き出します。
 トチノキでは、1本の枝先の芽から、まず数本の葉柄が伸びだし、その先 端の6枚ほどの小葉も、やわらかく縮まった状態から、次第に大きく展開し ていきます。開ききると、小葉といっても1枚で長さ30センチ達するよう な葉を5、6枚ずつ付けた葉柄が、枝先に数本ずつ伸びだすという壮観な 姿になります。
 例えれば、「イチジクの葉の扇子を、一握りに数本、束ねた状態」といった らいいでしょうか。トチの葉の形は、縁がぎざぎざ型です。
 芽は太さ2センチ、長さ7、8センチほどしかないので、それがここまで 大きくなるのは、ちょっと信じられません。小葉の枚数にすれば、30枚前後 にもなります。
 大きな葉は、斜め下むきに垂れますが、花は、枝の真上に円錐状に集 まって、立ち上がります。円錐の高さは20センチ弱。花は白く、直径1・5 センチほどです。



 



5月下旬 山梨県・茅ヶ岳 

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山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
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