イブキトラノオ 

 タデ科 イブキトラノオ属 伊吹虎の尾




 

 高山植物の名前に「伊吹」「白山」が多いのは、武田久吉いらい関西圏の植物 研究集団がこの一帯をフィールドにしてきたため、と私は推測しています。
 「日光」「白根」などは、関東圏の植物研究の歴史的なフィールドかな。
ともに交流と相互往来はありますけれども。
 これと、「深山」という一般的な名称を含めると、高山植物のかなりの種類が網 羅されるでしょう。
 地方名・固有種・特産種では、「立山」「白馬」「北岳」「南部」「利尻」「礼 文」「大雪」「夕張」「日高」「早池峰」「鳥海」「吾妻」「戸隠」。
 これらとは別格の地方名の横綱は、「蝦夷」「蝦夷の」です。

 「伊吹虎の尾」も、命名のルーツは聞いたことはありませんが、こうした由来を予 想させる名前です。この兄弟分に北海道・礼文島の「エゾウブキトラノオ」があり、よ り大型です。「蝦夷伊吹・・・」は、「会津下野」と同じで植物の名に幾つか見られ る地名重複です。

 トラノオという名前の植物はいろいろあります。  困るのは、見かけでついた名前にすぎないので、トラノオという植物が科を横断し て、いろいろなグループに混じっていることです。多くはタデ科に属しますが、科の 中の小分類の属がまたちがったりします。

 イブキトラノオは、タデ科。
 オカトラノオは、サクラソウ科。
 ヌマトラノオも、サクラソウ科。
 ムカゴトラノオも、タデ科。
 ナンブトラノオも、タデ科。
 ハルトラノオも、タデ科。
 ヤナギトラノオも、サクラソウ科。
 トキワトラノオは、チャセンシダ科。
 ツクシトラノオは、ゴマノハグサ科。・・・

 要は、穂状に花を咲かせるものは、みな、・・トラノオという感じですね。見かけで命名を もっぱらやってきたということです。・・・ショウマが幾つかの科にまたがっているのと やや似ています。究極の博物学、といったら、博物学の分野の方に叱られるかも。

 イブキトラノオは、背丈は80センチですが、穂の長さは6センチしかなく、花 は直径3ミリほどしかありません。



 

 


 

 


 

 


 

 
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