タカネビランジ 

ナデシコ科  高嶺ビランジ 




 

 タカネビランジは、南アルプスの特産種です。花びらは白、ピンク、赤色など。北岳のものは 白ないしピンクの花びらで、とくにシロバナタカネビランジと呼ばれています。
 写真は、北岳にいたる稜線の断崖で撮影しました。岩のわずかな割れ目や、ほんの少しザレ土 が残った岩だななどに、しがみつくように生息し、花を咲かせていました。
 稜線の岩場、ザレ地など、風と気象条件がきびしく、他の植物と競合しにくい場所に生育して いるようです。

 ビランジという植物も、存在します。
 ビランジと、その高山型のタカネビランジの違いについて、
「両種の花弁は本文の検索表と Fig.1 に示したように,爪部の頂端にタカネビランジでは耳状の 突起がみられるが,ビランジにはこれがない.両種とも舷部基部から爪部への移行部の内面には 小さな突起がみられるが,その突起とは異なるものである.さらに,ビランジでは両性花の花弁 は長さが24−30mm,雌花では18−23mmであるが,タカネビランジでは花弁の長さは両性花で35― 38mm,雌花で24―28mmである.また,タカネビランジの花糸には中部以下に密毛があるが,ビラ ンジにはないかあるいは花弁と対生する花糸に僅かにみられる程度である.」
 とする紹介もあります。
(「植物研究雑誌 Vol.72 No.4 要約」)
http://www.jjbot.com/Japanese/Vol.72/72-4.html
 タカネビランジの方が花が大きく、形も少さな部分で異なり、雄しべの柄(花糸)に細かい毛 が密生しているところが相違点のようです。

 なお、「ビランジ」の語源はわかっておらず、漢字も当てることが不能。
 厳しい気象条件に生きる、狭い地域の特産種であることとあわせて、謎をのこす植物です。



 

 


 

 


 

 


 

 
///////////////////////////////////////////////////////////


◆仲間 
 
◆関連ページ 
          



       TOPへ

野の花、野草手作り図鑑

 山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
http://homepage2.nifty.com/kinokoyama/