ミヤマオダマキ    

 キンポウゲ科   深山苧環 




南アルプス 北岳 2005年7月中旬

 

 「オダマキ」とは「苧環」と書きます。
 「苧」は、「お」で、麻の古名、あるいは、麻の繊維を紡いだ糸のこと。  苧環は、その麻糸を巻いて中空の玉にしたもの、または麻糸を玉にまくため の木製の管のことです。
 形が似ているので、花の名前になりましたが、いまでは、そんな道具のこと を知っている人、見た人は少なくて、印象的なこの花の方が広く知れ渡ってい ると思います。



 

 背丈が20センチ弱なのに、花は直径3、4センチあります。花に見える うち、外側の青紫色の部分はガクです。花びらは、その内部にある白っぽい部 分です。



間ノ岳  2002年8月 朝焼けの暗い時間帯。
手前にも花畑が続き、カメラを低く構えられず、とりあえず記録写真に。


 写真のミヤマオダマキは、日本で4番目に高い南アルプス・間ノ岳(あいの だけ、3189メートル)の稜線で撮影しました。
 私は標高2700メートルあたりから上では、かなりの頻度で高山病の障害 におそわれます。このときも、北岳山荘のそばにあるテント場で幕営した夜 に、頭痛とひどい悪寒に苦しみました。家族4人の山行で、農鳥岳への縦走を 断念し、間ノ岳を往復して、肩の小屋、御池のルートで、広河原に下山するこ とにしました。
 そして、テントをデポして間ノ岳へ早朝から向かったのですが、そのとき 間ノ岳の山頂近くで、朝の斜め陽を浴びた、このミヤマオダマキに出会いま した。
 周囲の花々のなかでも、一際目立つ、姿でした。  幸い、この日は症状はいったん軽くなり、念願の間ノ岳に登れたことと合せ て、思い出深い山旅となりました。



 

 


 

 
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山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
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