分布  北海道、本州北部
生態

 花弁は4枚。真ん中に切れ込みが入ったものが上に1枚、下に1枚。そし て左右から、白い細い花弁が伸びてきて、花の入り口で接合しています。 だから、蜜を吸うハチは、狭い入口に懸命に押し入って、奥の細長い距 にたまった蜜の場所まで、口を長く伸ばします。ハチを媒介に確実に花粉を 運ばせ、受粉してもらうしくみです。けれど、ガードがきびしすぎるためか、 距に横から穴を開けて、蜜だけいただいてしまうハチもいます。

仲間   ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサク、 ミチノクエンゴサク
 ケシ科  キケマン属

 山桜が北海道でも満開を迎える5月初旬、雪解け後の林の地表を、エゾ エンゴサクの花がおおいます。群生してコバルトブルーのじゅうたんを 敷いたようになる光景は、北海道ならでは、です。
 背丈は15〜25センチと、本州のエンゴサクよりもやや大きめ。花の 色は薄青、青、青紫、赤紫、純白など、変化があります。
 葉は、丸みのあ
るものと、先がとがった細長いものがあり、3枚の小葉 の複葉です。  地下に塊茎があり、ここに養分を蓄えて冬を越し、雪解けあとの地表に 芽を伸ばします。

     5月上旬
  札幌市 定山渓 
エゾエンゴサク  蝦夷延胡索











◇関連する話題   北国の植物と生活5) 大群落つくるエゾエンゴサク。花も食べ、根は保存食糧に





 
山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
http://trace.kinokoyama.net/