ムラサキカタバミ    


カタバミ科 カタバミ属 紫傍食




この花は葯の色が白でなくて、黄色なので、ムラサキカタバミで
はなく、よく似たイモカタバミ(芋傍食)の可能性もあります。
鱗茎が芋状なので、区別できます。 5月上旬、東京渋谷区 


 路地や庭先などでごく普通に見ることができるカタバミで、我が家では、夏のか んかん照りの玉石敷きの隙間から、伸びだしてきて、しぶとく生き抜い ています。地下茎(鱗茎)でも繁殖するのが、旺盛な生命力の秘密で しょうか。カタバミ科の植物は、シュウ酸を多くふくむために食べられ ませんが、この鱗茎は、食用にできます。
 南アメリカ原産の帰化植物です。

 10年近く前、知人がご両親の実家を初めて訪問するということで、四国 のある街に行く旅に同行したことがありました。その実家は、知人の祖父が 馬を飼いながら暮らしていたところ。南向きの傾斜地を石垣で支えてならし たその場所には、すでに家の跡形さえありませんでした。
 その人家跡には、一面に、鮮やかな色のムラサキカタバミが咲いていまし た。この集落の人々によると、花は祖父が朝鮮に行ったさいに、土産がわり に持ち帰ったものとのことでした。そのため、ムラサキカタバミという名前 ではなく、「○○草」と祖父の名前を入れた名称で、みなさんは呼んできま した。

 知人は、この花の1株を東京近郊の家に持ち帰り、いまも大事に育ててい ます。
 南米原産のこの植物は、世界のあちこちで、さまざまな出来事を生み出し てきたのでしょう。
 そんな体験があったので、ムラサキカタバミは、私には色々と思いの残る 花となっています。



 



 

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