ソバナ     

キキョウ科 ツリガネニンジン属 岨菜、杣菜、蕎麦菜  




 

 

 秋風が立ち始めた8月下旬の奥多摩の山道の、木漏れ日が差すような傾斜地に、ソバナが 群生していました。日向は、あまり好まず、水気が多目の場所を好むよう です。
 ソバナのいわれは、さまざまあります。
 険しい山道、つまり岨道(そばみち)に生えるから、岨菜。
 山仕事の行き来に通る道に生えるから、杣菜。
 若芽は山菜として使われ、姿が蕎麦に似ているから、蕎麦菜・・・。
 いわれは、ともかく、花は美しいキキョウ科だけに、山肌を見事に装います。

 ツリガネニンジンに、花は似ています。花のつき方が異なり、ツリガネニンジンでは 茎の1ヶ所に8輪前後が四方を向いてつき、その花の輪生が数段になって上から下へと 連なります。
 ソバナでは、茎が枝分かれし、その枝に小さな風鈴が順に幾つもぶら下がるように、 花がつきます。枝別れした部分も総合して見ると、枝の長さの割りに花数は少なめです が、円錐花序を形成しています。



 



 

 雌しべの柱頭は、ツリガネニンジンでは長く突き出ています。ソバナの雌しべは、花 の縁とほぼ同じぐらいまで伸びて、外に突き出ません。またガクも、ソバナではゆったり 広がるものの、ツリガネニンジンのように反り返ったりはしません。



 

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◆仲間 
   ツリガネニンジン
◆関連ページ 
          





 
山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
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