シロバナノエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)    


ユリ科 エンレイソウ属  白花の延齢草(深山延齢草)




5月初旬 奥多摩 

 春から初秋にかけての花の撮影で、奥多摩のある峠に、年に10 回ほども通い続けてきました。その峠に突き上げる沢があり、沢の 源頭は、花と野草が種類が豊富なとっておきの場所でした。沢型も 穏やかに見えたところから、春の連休の1日を使って、下流の取り 付きから源頭まで、沢登りをしてみました。
 中流部のV字谷とヤブコギに苦労して、水流の幅がようやく源頭 が近づいたことを教えてくれたあたりまで高度を上げました。そこ に小広い沢床がありました。シロバナノエンレイソウが幾つもの群 落をつくって、咲き競っていました。カンアオイ、山菜のシドケ(モミジガサ) 、そして野生のワサビも、沢床の一角にいっぱい群生していました。
 日はまだ高い春の午後です。私たちは、エンレイソウの花の傍ら でザックを背からおろし、あたりの眺めを楽しんだあと、こんどは ゆっくりと撮影にひたりました。
 ほとんど人が入らないヤブだらけの沢。そこからさらに30分の 遡行を続けて、目的の源頭部にたどりつきました。



シロバナノエンレイソウのガク片と花びらとは、先端が尖っている 



花弁のに紫色が滲んだタイプ 

 シロバナノエンレイソウは、3枚のガク(萼)片と60度ずつず れる角度で、ガク片の2倍ほどの大きさがある3枚の白い花弁を開かせま す。花の色は、紫の色が淡く染みこんだタイプもあります。
 背丈は25センチくらい。大きくても30センチ余り。ふっくら と丸みを帯びた大きな葉を3枚、広げています。

 北海道のオオバナノエンレイソウと、姿はそっくりですが、背丈 がオオバナノエンレイソウは40センチ前後に達します。
 花弁も、オオバナノエンレイソウでは、ガク片より3倍前後は長 く、大きな花びらを持ちます。
 シロバナノエンレイソウは、花が横を向いて開きます。オオバナ ノエンレイソウは、上ないし斜め上を向いて花が開くのも特徴です。
 エンレイソウは、シロバナよりもさらに小ぶりで、花弁がなく、 ガク片だけがあります。

 


シロバナノエンレイソウの花は、横向きに咲く 



 

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◆仲間 
   エンレイソウオオバナノエンレイソウ
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山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
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