ジャノヒゲ    


ユリ科 ジャノヒゲ属   蛇の髭   別名/リュウノヒゲ(龍の髭)




2月上旬 東京・五日市 

 真冬の雑木林の林床で、コバルト・ブルーの光沢のある青い実 が目立ちます。この実は、美しい陶器のような色合いで、細く弱 弱しい葉を茂らせている、この植物の外観からは、不釣合いに見 えるほどです。
 実に見えるものは、果実ではなく、種子そのもの。果肉で覆わ れている作りではなく、種子そのものである胚珠が、そのまま生 長・肥大して露出しています。
 なかなか不思議。



 



 

 花は6月ごろに、白〜淡紫色の花弁をもつ5〜10cmの花穂をつ けます。
 種子から新しい子孫が広がるほかに、イチゴのように、ランナ ー、つまり匐枝(ふくし)を伸ばして、その枝先が接地するとこ ろで子株が生長して、繁殖していきます。

 名前の蛇の髭は、細長い葉の様子から名づけられたという説が あります。紡錘形に肥大した根からヒゲ根が密生している様子か ら、名づけられたのかもしれないと、私は推測しています。学名 のOphiopogon は、ギリシャ語で、それぞれ、ophio(蛇)、ogon (髭)の意味。この名前がそのまま日本に導入されて、学名(フ ルネーム)では、「日本の蛇の髭」Ophiopogon japonicus と呼 ばれています。こういう事情を知ると、昔の人は、この植物を日 本語(和名)でなんて呼んでいたんだろうか? と考えてしまい ます。「碧玉ユリ」(へきぎょくゆり)なんて、どうでしょうか・ ・・。

 葉が40センチほどにまで伸びるナガバノジャノヒゲが、似た 仲間としてあり、こちらはランナーが出ません。
 ヤブランとは、葉も、花も、よく似ています。こちらは、種子 の色が黒紫色です。



 



 

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