畑のフキノトウ

2000年2月27日





 先週末は、大雪の予報がでたのに、小雪がチラチラ 降っただけで終わってしまった。そして、今週も雪の予報がはずれて、 畑はひどいカラカラ状態がすすんでいる。
 イチゴが枯れてしまわないかと心配に なって、ポリタンクに20リットルの水をくんで、久しぶりで畑へ出た。

 始めに、このあいだから捜していたフキノトウを見つけようと、畑の端の桑の木 の下に行く。ここは、毎年、フキノトウが春先に顔を出して、夏にはフキの葉が密生 するところ。
 あった、あった。やっと親指の先端くらいの、小さなフキノトウが、見つかった。まだ 頭まで淡い緑色の帽子をしっかりかぶっている。周囲を見まわすと、2つ、3つとあちこちから 顔を出している。
 作業の前に、ひとしきり、フキノトウ捜しと写真撮影で、時間をつぶした。ときどき青空が 広がり、風も弱くて、おだやかな天気だった。



 イチゴは枯れたものが4株ほど。残った株に20リットルの水をかけた。枯れてしまったものは、 葉も茎も茶色になってしおれてしまう。でも、生きている株は、葉先が赤くはなっているが、その 色は生き生きしていて、緑色の葉も半分くらいは残っている。
 いつもの冬よりも乾燥がひどいだけに、何割が冬を越してくれるだろうか。
 春蒔きのキヌサヤエンドウの種も蒔いた。大根の取り残し、ブロッコリのわき芽、長ネギ も収穫した。

 家へ帰って、夕食どきに、フキノトウの下ごしらえをした。
 2個は、そのままさっと洗って冷凍庫へ入れ、味噌汁の香り付け 用に使うことにした。これは生で、味噌汁に葉をちぎって散らす。すばらしい香りの味噌汁になる。
 残りの10個ほどは、フキ味噌づくりに使った。汚れた葉の部分を除いたあと、帽子状に花を包んでいる うす緑色の葉を、ていねいにむいた。まないたの上で刻んだ。



 フキ味噌づくりには、小さなテフロンのフライパンが、 味噌がこびりつかなくていい。味噌、酒、砂糖、少量のごま油を合わせて、刻んだフキノトウの 葉を入れた。じゅわじゅわと煮詰まる味噌の香りと、フキノトウの独特の香りが、台所いっぱいにたちこめる。 フキノトウの花の部分も、まだ幼い蕾のうちだからと、2個分ほど香りを強めるために刻んで和えた。
 夕ご飯は、お鍋だったけれども、私も子どもたちも、フキ味噌の初物をご飯にのせて、 春の訪れを口の中で実感した。しばらくは、この季節だけの、ご飯の時間の 楽しみがふえる。




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    山の便り、大地の恵み (野原森夫)  
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